外国人技能実習生として働いてもらうと、「失踪してしまうかもしれない」という不安を持たれる企業もいらっしゃるかもしれません。
出入国管理庁によると2019年の実習生の失踪者数は8,796人。そのうちのおよそ70%がベトナム人ですが、これからミャンマー人の実習生が増えていくにつれ、ミャンマー人の失踪者も増えていくのでしょうか。
本記事ではミャンマー人が失踪についての現状とその理由、そして失踪を防ぐためにできることについて解説します。
ミャンマー人実習生の失踪は残念ながら増加している
ミャンマーの労働指示局によりますと、2020年7月から12月までの約半年の間、43人のミャンマー人実習生が失踪しています。
数としてはまだ少ないですが、失踪者の割合から見ると2020年から急増しており今後ミャンマー人実習生の数が増えていくことに比例して、失踪者の数もますます増えていくと予想されます。
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実習生の数と失踪者の数はある程度比例します。
企業側がどんなに努力しても失踪を100%防ぐことはできませんが、それでも実習生が失踪する理由を知り、そのための対策をすることでかなりの程度防ぐことができます。
ミャンマー人実習生が失踪する理由
ミャンマー人実習生が失踪する理由には次の点があげられます。
- 給料が少ない、不当に減額される
- 日本の職場環境に馴染めない
- 悪質ブローカーから勧誘があった
- 失踪したら難民申請ができると思っている
これらの理由はベトナム人など他の国籍の実習生も同様です。「技能実習生が失踪するのには理由があった!極限に減らすためにできること」では外国人実習生が失踪する原因と対策について詳しく解説していますのでここでは割愛します。
ミャンマー人実習生が失踪する理由で注目したいのは、「失踪したら難民申請ができると思っている」というものです。
ミャンマー人の失踪を防ぐために
ミャンマー人の失踪を防ぐために最も大切なのは良い送り出し機関を選ぶことです。
良い送り出し機関とは次のような条件を満たしています。
- 逃亡防止約定を制定すること
- 失踪を防ぐための管理を徹底する
- 失踪したら難民申請ができないことなど実習生が日本に行く前にしっかりと教育している
- 良い監理団体(組合)と契約している
SMM(シェエマンダラーメイサービス株式会社)は上記の全てを満たしていますので、失踪する可能性は低く、仮に失踪してもすぐに対応しますので企業の皆様にできるだけ迷惑をかけないようにしております。
まとめ
今回はミャンマー人の失踪問題について解説しました。
ほとんどの場合適切な労働環境で働くことができれば実習生は失踪しません。しかしコミュニケーション不足また他の理由によって誤解や不満が生じ、失踪してしまうこともあります。
送り出し機関も組合も失踪しないように教育やサポートを徹底しますが、企業の方達も実習生たちが働きやすい環境を作ってあげることが大切です。