「ミャンマー人を雇いたいけど日本語能力はどの程度あるのだろう?」
「ミャンマー人を雇っているけど将来的には高い日本語レベルの日本語を話すことは可能?」
外国人を雇うとなると、まず気になるのがその人の日本語能力ですよね。たとえ仕事では直接日本語を使う機会は少ないとしても、日本語能力が高ければ短い時間で仕事に慣れたり覚えたりすることができますし、ストレスも少なくなります。
特に仕事上ある程度高度の語彙が必要であるなら、できるだけ言語のセンスがある人を雇いたいと思うことでしょう。
個人差はありますが、ミャンマー人は全体的に日本語のセンスがあります。
本記事ではミャンマー人の日本語能力レベルと、日本語能力が高いのはなぜかという理由を解説します。
ミャンマー人の日本語への関心は高まっている
現在ミャンマー人の中で日本語学習者の増加率は著しく向上しています。
JAPAN FOUNDATION 国際交流基金によりますと、2019年度のミャンマー人の応募者数は68,027人。増加比率は前年比と比べて80%も増加しています。
グラフを見ると、2016年に10,000人を超した後を境に、日本語の受験者数が急激に上昇しているのがわかります。
ミャンマー人が日本語に関心が高まっているのはなぜか
ミャンマーにおいて日本語学習者がこれだけ増加しているのは、かつては事実上鎖国状態にあったミャンマーが、2010年に民主化改革を進めたことは大きな要因となっています。
そうした状況の中2019年から開始となった特定技能制度により日本で仕事をしやすくなったことは、日本への関心の高まりを著しく増加させました。
実際2015年には2,339人しかいなかったN4受験者数は、2019年には20,767人と9倍近くの増加となっています。
2020年には新型コロナウイルスの流行により海外に行くことが難しくなっていますが、今後さらにこの数は増加していくことでしょう。
歴史的な政権交代から「アジア最後のフロンティア」へ
ミャンマーは長い間軍事政権にありましたが2011年に終わりを迎えることになり、その後積極的に外資を受け入れたり経済開発に力を入れたりするようになったことから日本語のへの関心が高まるようになりました。
外国企業も積極的に受け入れることにより、日本も今後様々な企業がミャンマーに進出していくことが予想されます。当然ミャンマー人の若者たちから注目を浴びることになります。
そうした中、収入が月約1万円程度のミャンマー人にとって、日本への仕事は大きな魅力です。
ミャンマー人にとって日本語は学習しやすい
ミャンマー人にとって日本語は学習しやすいのも、人気の理由となっています。
ミャンマー人は言語能力が高く、とりわけ日本語の学習スピード早いので1年間日本語の学習をしただけでそれなりの会話ができるようになっています。
日本人が外国語学習能力が低いと言われている理由に、「民族が一つしかない」ことと、「植民地下されていない」ということがあります。言い換えると日本人は日本語がわかれば生活に困らないので、なかなか言語が上達しません。
一方ミャンマー人は135の民族が40を超える言語を使っています。またミャンマーはかつてイギリスの植民都下にありましたので、英語に加えて複数の言語を話せる人は珍しくありません。言い換えるとミャンマー人は生活をしていく中で外国語の習得する必要があります。
こうした環境に加えて、ミャンマーの言語は日本語と同じ主語+動詞+目的語なので、ミャンマー人は日本語の単語を覚えてそのまま並べるだけある程度通じることに気づきます。
このように外国語学習能力の高いミャンマー人が、文法が似ている日本語を学ぶことになりますので、早く上達し始めます。
まとめ
今回はミャンマー人の日本語能力について解説しましたがいかがだったでしょうか。
現在ミャンマーでは日本語への関心が急速に高まっており、今後その増加はさらに高まることが予想されます。
ミャンマー人は外国語能力が高いですが、とりわけ文法が似ている日本語はすぐに上達します。
外国人を雇う時に大きな問題は言語ですが、その言語の壁が比較的低いミャンマー人はそれだけでも魅力的ですよね。
ミャンマー人を雇う前にはそれ以外にも知っておくべき長所や短所がたくさんあります。「実習生を受け入れる前に知っておくと役だつミャンマー人の長所と短所とは?」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。