電気・電子情報関連産業の需要は急速に高まっているので、企業は年々人手不足に悩まされています。
自動車の分野だけを見ても、自動車の電子化によって従来の「走る・止まる・曲がる」という領域から、情報と通信という新たな領域が増えてきています。
こうした状況を早急に解決するためには外国人の助けを必要としています。
今回は特定技能の電気・電子情報関連産業分野についての現状やミャンマー人が取得する方法について詳しく解説します。
特定技能「電気・電子情報関連産業」とは
電気・電子情報関連産業は電子部品の開発を行います。またloTやAIを活用して作業工程の見直しや自動化や生産性の向上を図るのもこの分野です。
最近では自動車部品をはじめとして様々な部分で電子部品が必要とされていますので、電気・電子情報関連産業の需要は高まるばかりです。
特定技能「電気・電子情報関連産業」を管轄しているのは経済産業省で、5年間の受け入れ予定人数は最大で4,700人です。雇用は直接雇用のみで派遣は不可能です。
経済産業省が管轄している製造3分野には電気・電子情報関連産業の他に素形材産業、産業機械製造業があります。
電気・電子情報関連産業の費用相場
給与は同職種に従事する日本人と同等、もしくはそれ以上とされています。これに加えて在留資格申請費用、登録支援機関への支援委託料などが平均で年間50万円ほどです。
もちろん採用ルートなど様々な状況によって相場は変わります。詳しくは「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。
特定技能「電気・電子情報関連産業」を受け入れるために企業がするべきこと
特定技能の「産業機械製造業」を取得しているミャンマー人を受け入れるためには、次の二つが必要となります。
- 産業機械製造業の対象業務を行っている
- 製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会に加入している
電気・電子情報関連産業の業種
電気・電子情報関連産業の対象となる業種は以下の13業務あります。
①機械加工
②金属プレス加工
③工場板金
④めっき
⑤仕上げ
⑥ 機械保全
⑦電子機器組立て
⑧電気機器組立て
⑨プリント配線板製造
⑩プラスチック成形
⑪塗装
⑫溶接
⑬工業包装
ミャンマー人が特定技能「電気・電子情報関連産業」を取得する2つの方法
ミャンマー人が特定技能「電気・電子情報関連産業」を取得するためには、次の2つの方法があります。
- 特定技能評価試験と日本語評価試験に合格する
- 技能実習2号から移行する
①特定技能評価試験と日本語評価試験に合格する
特定技能評価試験と、日本語評価試験に合格すれば日本で技能実習の経験がなくても、すぐ日本で働くことができます。
特定技能評価試験
産業機械製造業では、製造分野特定技能1号評価試験19業種の中の18業務です。学科試験(100点満点中65点以上で合格)と実施試験(100点満点中60点以上で合格)があります。
電気・電子情報関連産業では、製造分野特定技能1号評価試験19業種の中の13業務です。学科試験(100点満点中65点以上で合格)と実施試験(100点満点中60点以上で合格)があります。
①機械加工
②金属プレス加工
③工場板金
④めっき
⑤仕上げ
⑥ 機械保全
⑦電子機器組立て
⑧電気機器組立て
⑨プリント配線板製造
⑩プラスチック成形
⑪塗装
⑫溶接
⑬工業包装
日本語評価試験
日本語評価試験として「国際交流基金日本語基礎テスト」または「日本語能力試験のN4以上」に合格する必要があります。
この試験を合格する外国人はゆっくりであれば日常会話を聞き取り話すことができ、また基本的な語彙や漢字を使って書かれた身近な話題の文章を読んで理解することができます。
電気・電子情報関連産業の仕事を行う際どうしてもコミュニケーション能力は必要ですが、基本的な日本語能力はありますので安心してください。
技能実習「機械・金属関係」として日本で3年働いて技能実習2号を修了すると、「技能実習3号」としてさらに2年か「特定技能」としてさらに5年働くことができます。
実習の最後には試験がありますが真面目に仕事をしている実習生なら、大抵は合格します。
技能実習で関係するのは次の12業種です。
①鋳造 (鋳鉄鋳物鋳造、非鉄金属鋳物鋳造)
②鍛造 (ハンマ型鋳造、プレス型鋳造)
③ダイカスト(ホットチャンバダイカスト、コールドチャンバダイカスト)
④機械加工(普通旋盤、フライス盤、数値制御旋盤)
⑤金属プレス加工(金属プレス)
⑥鉄工(構造物鉄工)
⑦工場板金(機械板金)
⑧めっき(電気めっき、溶融亜鉛めっき)
⑨アルミニウム陽極酸化処理(陽極酸化処理)
⑩仕上げ(治工具仕上げ、金型仕上げ、機械組立て仕上げ)
⑪機械検査(機械検査)
⑫機械保全(機械系保全)
まとめ
今回は特定技能「電気・電子情報関連産業」について解説しましたが、いかがだったでしょうか。
電気・電子情報関連産業は今後ますます必要となる分野で、ミャンマー人の活躍がいっそう必要とされています。
長期的に働くことが可能な特定技能、あるいは技能実習制度を活用して、ミャンマーからの優秀な人材を今のうちに確保しておきましょう。
SMM(シェエマンダラーメイサービス株式会社)は「技能実習」も「特定技能」もどちらもお手伝いできますので、まずは気軽に「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。