レストランや居酒屋などの外食業で,ついにミャンマー人が特定技能として働くことが可能になりました!
今まで留学生がアルバイトで週28時間という限られた時間で働いていましたが、特定技能制度により正社員として働くことができます。
農林水産省によりますと、80%の外食業が人手不足に悩んでいますが、これは特に外国人がよく来る観光地で顕著になっています。
衛生管理、調理、接客など基本的な知識があり、即戦力として働けるミャンマー人を特定技能として受け入れば、外食業の人手不足解消につながります。
今回は特定技能の外食業分野についての現状やミャンマー人が取得する方法について詳しく解説します。
特定技能「外食業」とは
特定技能の「外食業」分野は、外食業全般の業務(飲食物調理、接客、店舗管理)を行います。
管轄しているのは農林水産省で、5年間の受け入れ予定人数は最大で53,000人です。雇用は直接雇用のみで派遣は不可能です。
農林水産省が管轄している4分野には外食業分野の他に漁業、宿泊業、飲食料品製造業があります。
外食業の費用相場
給与は同職種に従事する日本人と同等、もしくはそれ以上とされています。これに加えて在留資格申請費用、登録支援機関への支援委託料などが平均で年間50万円ほどです。
もちろん採用ルートなど様々な状況によって相場は変わります。詳しくは「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。
外食業の業種
外食業の業種は日本標準産業分類に掲げる産業のうちの6種類があります。
①食堂、レストラン、料理店
②喫茶店 カフェ
③ファーストフード店
④テイクアウト専門店(店内で調理した飲食料品をお渡しするもの)
⑤宅配専門店(店内で調理した飲食料品を配達するもの)
⑥仕出し料理店
以下の場合は特定技能の外食業の対象外となります。
・調理や接客を行わない
・レストランで皿洗いや床掃除のみ
・飲食店以外の仕事をする
・宅配専門店で宅配だけする
特定技能「外食業」を受け入れるために企業がするべきこと
特定技能の「外食業」を取得しているミャンマー人を受け入れるためには、次の点に注意してください。
- ・外食業特定技能協議会へ入会(入会費や年会費は当面の間発生しない)していること
- ・受け入れ機関との雇用契約を締結していること
- ・支援計画を作成していること(作成が難しければ登録支援機関に業務委託することも可能です)
- ・地方出入国在留管理局へ「在留資格認定証明書」の交付申請(すでに外国人が日本国内に在留している場合は「在留資格変更」の許可申請となります)
ミャンマー人が特定技能「外食業」を取得する方法
ミャンマー人が特定技能「外食業」を取得するためには、特定技能評価試験と日本語評価試験に合格する必要があります。
外食業については技能実習がありませんが、日本国内の飲食店でアルバイトをした経験がある方や、海外で実際に働いている人を想定しています。
日本語評価試験についてはミャンマーでも行われていますし、特定技能評価試験については2021年3月1日から実施される予定です。
ただし現在ミャンマーの現在の情勢により予定は変更する可能性があります。最新情報など詳しい点については、「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。
特定技能評価試験
一般社団法人 外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)が実施する試験科目は、次の通りです。
・衛生管理(一般衛生、HACCP、食中毒に関する知識)
・飲食物調理(調理、食材、調理機器に関する知識)
・接客全般(接客、食の多様化、クレーム対応に関する知識)
この試験では食品衛生に配慮した飲食物の取扱い、調理及び給仕に至る一連の業務を担い、管理することができる知識・技能に加えて、業務上必要な日本語能力水準も問われます。
このように衛生管理や食中毒に関する理解もしていることになりますので、合格できる人は現場で即戦力として働けます。
日本語評価試験
日本語評価試験として「国際交流基金日本語基礎テスト」または「日本語能力試験のN4以上」に合格する必要があります。
この試験を合格する外国人はゆっくりであれば日常会話を聞き取り話すことができ、また基本的な語彙や漢字を使って書かれた身近な話題の文章を読んで理解することができますので、接客や日本のおもてなしなど外食業に関わる基本的な会話をすることができます。
留学生ですでに日本に来ているなら、語学力はN4以上持っている人がほとんどですので問題はありません。
まとめ
今回は特定技能「外食業」について解説しましたが、いかがだったでしょうか。
「コンビニ業種」は見送られてしまいましたが、外食業は特定技能で働くことが可能になりました。
外食業は特定技能の職種の中で唯一技能実習生度がない分野ですので、もしこの分野で受け入れをしたいなら特定分野として働いてもらいましょう。
SMM(シェエマンダラーメイサービス株式会社)は特定技能の受け入れについてお手伝いができますので、まずは気軽に「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。