「技能実習2号を良好に修了」していないミャンマー人が、在留資格「特定技能」を取得するためには、特定技能試験を受ける必要があります。
日本ではすでに14業種全ての特定技能試験、及び日本語能力試験が開催されていますが、ミャンマーなどの海外では今のところ業種が限定されています。
本記事では特定技能に必要な試験と、それぞれの日程について解説します。
特定技能に必要な試験
特定技能は即戦力となる働き手が条件ですので、仕事の技術と日本語能力を図るため、次の試験があります。
なお技能実習2号を良好に修了している方は、日本ですでにその分野で3年働いていて、相当の技術と日本語能力を持っている事が想定されるため試験は免除となります。
技能試験
特定技能14業種のうち、ミャンマーで実施されているのは農業、介護、外食業のみです。
職種 |
日程 |
外食業 |
2021年1月19日~2月末 ヤンゴンにて試験実施
2021年3月4日~ 試験予約受付開始 |
農業 |
2021年1月19日~3月19日ヤンゴンにて試験実施 |
介護 |
2021年1月19日~2月19日末 試験実施中
2月19日以降試験予約受付開始 |
また宿泊業とビルクリーニングについては状況が落ち着き次第、開催の予定です。その他の業種など詳しくは、それぞれの試験を監督する団体のホームページをご覧ください。
日本語試験
特定技能を取得するための日本語試験は、日本語能力試験(JLPT)と国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)のどちらかが必要です。
また介護分野の場合は、それに加えて介護に関する日本語能力が問われる介護日本語評価試験があります。
日本語能力試験

日本語能力試験とは国内外から最も知名度の高く信頼できる日本語試験です。日本やミャンマーを含む海外で毎年実施されています。
難易度のレベルはN1が一番高くN1~N5の5段階となっており、特定技能1号は「基本的な日本語を理解することができる」とされているN4以上が求められます
レベル |
認定の目安 |
N1 |
幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。 |
N2 |
日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。 |
N3 |
日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。 |
N4 |
基本的な日本語を理解することができる。 |
N5 |
基本的な日本語をある程度理解することができる。 |
試験日程は毎年2回7月と12月に実施されています。
<2021年度>日本語能力試験日程 |
第1回:2021年7月4日(日)
第2回:2021年12月5日(日) |
日本語能力試験についてさらに詳しく知りたい方は、公式ホームページ日本語能力試験【国際交流基金/日本国際教育支援協会】にてご確認ください。
国際交流基金日本語基礎テスト
特定技能制度の開始にあわせて始まった新しい日本語試験で、日本やミャンマーを含む海外で毎年実施されています。
海外にいる外国人が特定技能の資格を取得するための試験なので、国外での実施での実施頻度が多く、ほぼ毎月実施されています。申し込みの締め切りは各テスト日の3営業日前(テスト日が土曜日、日曜日の場合は4営業日前)となっています。
国 |
会場 |
試験日程 |
ミャンマー |
ヤンゴン |
現地事情により、3月テストは中止 |
日本 |
詳しくはこちら |
2021年3月1日~19日 |
国際交流基金日本語基礎テストについて最新の日程など詳しく知りたい方は、公式ホームページ日本語基礎テスト【国際交流基金】にてご確認ください。
介護日本語評価試験
特定技能介護のために始まった新しい日本語試験で、日本やミャンマーを含む海外で毎年実施されています。こちらのページではミャンマーを含む各国の試験日程が掲載されています。
まとめ
今回は特定技能の試験に関して解説しましたが、いかがだったでしょうか。
今まで技能実習生というとベトナム人が多かったですが、現在ミャンマー人に注目が集まっています。
技能実習生がベトナムと比べて少ない分、特定技能試験がミャンマーで開かれる種類や回数も増えてくるはずです。
近年情勢が思わしくありませんので今回紹介した日程は変更になる可能性もありますが、状況が落ち着いたらすぐに依頼できるよう今から備えをしておくことをおすすめします。
SMM(シェエマンダラーメイサービス株式会社)は試験に関することのほか、技能実習や特定技能などについてなんでもお答えしますので、お気軽に「お問合せフォーム」にてお問い合わせください。
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